なぜ安息することを学ぶ必要があるのか（パート 2/3）

人生のあらゆる分野において突破や解放を体験できずにいますか？友である皆さん。神はあなたが主の祝福を受け取るために、自分自身を安息の位置に置くことを望んでおられます！ジョセフ・プリンス牧師がお届けする三部構成のシリーズから、安息こそが人生における最もパワフルな立ち位置であることを学んでいきましょう。

あなたが安息する時、主は働かれる

安息を意識するようになると何が起きるでしょうか？38年もの間、虚弱さに苦しんでいた男性を癒したイエスのストーリーに隠された秘密を見ていきましょう。

「イエスは彼に言われた。『起きて床を取り上げ、歩きなさい。』すると、すぐにその人は治って、床を取り上げて歩き出した。ところが、その日は安息日であった。」

ーヨハネの福音書 5:8-9（新改訳）

あなたが神に願い求める全てのことは、イエスがすでに完了してくださったので、もはや成し遂げられています。

なぜ、イエスはこの男性に床を取り上げるように言ったのか、私は主に尋ねました。なぜ、「起きて歩きなさい」だけではなかったのでしょうか？すると、主は床が安息の描写であることを示してくださいました。つまり、イエスがこの男性に実際に言われたことは「起きて安息を取り上げ、歩きなさい」だったのです！

その日は、安息するための一日である安息日であったことに着目してください。すなわち、あなたが安息する時、神は働かれると主は言っておられるのです！なんと素晴らしいことでしょうか！

しかし、そこには主が男性を癒したことを不愉快に思う人たちもいました。

「そこでユダヤ人たちは、その癒された人に、『今日は安息日だ。床を取り上げることは許されていない』と言った。しかし、その人は彼らに答えた。『私を治してくださった方が、『床を取り上げて歩け』と私に言われたのです。』彼らは尋ねた。『『取り上げて歩け』とあなたに言った人は誰なのか。』…そのためユダヤ人たちは、イエスを迫害し始めた。イエスが、安息日にこのようなことをしておられたからである。」

ーヨハネの福音書 5:10-12、16（新改訳）

その日は安息日だったので、宗教的な人たちは気分を害していました。彼らは、癒しと勤めを同じものと見做していたのです。彼らにとって、安息日にこの男性を癒すことは、イエスが誤った日に勤めていたことを意味したのです！

人が安息する日に、神は御業を行うことができる！

ここで、もしあなたがこの男性を知っていたら「一体、何が起きたの？どうやって治ったの？」と聞いたことでしょう。しかし、この男性が遭遇した人たちは「今日は安息日なのに、床を取り上げるのは律法に反している」と言ったのです。皆さん、この男性は38年間も歩いていない状態だったのです！それなのに、周囲の人たちは、この男性が安息日に床を取り上げたことにだけ気を取られていました。これは、いかに人が律法主義かを表しています。彼らは祝福を見ることができず、ただ問題にしか目を向けられないのです。

節の終わりの「安息日にこのようなことをしておられた」は、ギリシャ語の原文では未完了時制で記されています。未完了時制は、一般的には継続、または反復している動作を示します。つまり、安息日に人を癒すことはイエスの習慣であり、主は繰り返して安息日にこのような奇跡を行われていました。人が安息する日に、神は御業を行うことができるのです！

あなたの癒しは安息の中にある

もう一つの例として、18年間にわたって腰が曲がった状態だった女性の癒しがあります。イエスがこの女性を会堂で癒された時、彼女の「牧師」であった会堂司は「働くべき日は六日ある。だから、その間に来て治してもらいなさい。安息日にはいけない」（ルカの福音書 13:14 新改訳）と言いました。

イエスはどのように答えたでしょうか？

「しかし、主は彼に答えた。『偽善者たち。あなたがたはそれぞれ、安息日に、自分の牛やろばを飼葉桶からほどき、連れて行って水を飲ませるではありませんか。この人はアブラハムの娘です。それを十八年もの間サタンが縛っていたのです。安息日に、この束縛を解いてやるべきではありませんか。』」

ールカの福音書 13:15-16（新改訳）

イエスは、彼女が神の娘であり、神の子であることから癒されたと言われました。しかし、クリスチャンの中には、癒しは人の働きによるものであり、神の御業ではないと今もなお考える人がいます。そのような人々は「私はまだ不十分だ、だから癒されないのだ」と考えながら過ごしています。彼らは、ただ神が完了された御業のうちに安息し、「主イエス、あなたが全ての病と病気から解放されているように、私もこの世にあって同じようにされています」と発言して信じることで、癒しは与えられるのだと信じられずにいるのです。

「癒された」や「落ち着いた」という言葉も、ヘブライ語と関連していることをご存知でしたか？ヘブライ語で神を表す名の一つに、「わたしは主、あなたを癒す者」（出エジプト記 15:26参照）を意味するJehovah-Raphaがあります。ヘブライ語のraphaは「癒す」だけでなく、「落ち着いた」を指す語根も有します。ですから、癒しは働くことではなく、安息することで与えられるのです。イエスの死は、私たちにいのちと完全さを与えてくださったのです。

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